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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月01日
地下水の汲み上げにより、海水面は上昇する
(米国地球物理学連合より)
米国、ワシントン発―米国地球物理学連合は5月8日、地下水の汲み上げにより、2050年までに、世界の海水面が1年に約0.8ミリメートル上昇するとの研究が、同連合の学会誌『Geophysical Research Letters』誌に掲載されたことを発表した。
灌漑、飲料水、工業使用のために汲み上げられた地下水は、再び地中に浸透するだけではない。大気中へと蒸発したり、川や運河に流れ出した地下水は、最終的には海に流入するという。
研究によると、1970年から1990年頃にかけては、地下水の汲み上げによる海面上昇は、ダム建設により相殺されていたという。1990年代から地下水がさらに汲み上げられ、ダム建設が減少しはじめたことで、変化が生じたとのこと。
研究ではまた、気候モデルと、人口増加・土地利用変化の予測を用い、地下水の枯渇などについて予測したという。1900年から2000年にかけての地下水の枯渇の増加は、水需要が増えたことが主な原因であった。しかし2000年から2050年にかけて予測される増加は、地表水の利用可能性の低下や、気候が暖かいと乾燥しやすい農業用地の灌漑といった気候関連要因に大部分が起因するとのこと。
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地下水の汲み上げにより、海水面は上昇する