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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月06日
研究報告:海草、森林よりも多くの炭素を貯蔵できる可能性あり
カテゴリー:生態系
(米国立科学財団より)
米国立科学財団(NSF)は5月21日、海草が単位面積当たりで世界の温帯林や熱帯林の2倍もの炭素量を貯蔵できる可能性を持つことが、フロリダ国際大学(米国)の科学者James Fourqurean氏らの研究で明らかになったと発表した。
「世界的に重要な炭素ストックとしての海草生態系(Seagrass Ecosystems as a Globally Significant Carbon Stock)」と題された研究論文は、世界規模で海草による炭素貯蔵について分析した初の研究で、同週発行された学術誌『ネイチャー・ジオサイエンス』に発表された。
同研究によると、1平方キロメートル当たりの炭素貯蔵量で比較すると、約3万トンの典型的な陸上の森林に対し、沿岸部の海草地帯は主に直下にある土壌に最大8万3,000トンの炭素を貯蔵できる。また、海草による炭素プールは世界全体で199億トンに上ること、そして世界全体の海に占める割合が0.2パーセント未満の海草地帯に、毎年海にためられる炭素量の1割以上が蓄えられていることもわかった。
「海草は、根や沿岸地域の土壌に炭素を貯蔵し続けられるという特異な能力を持つ。何千年も炭素を貯留してきた藻場がある場所も発見した」と、NSFの長期生態学研究(LTER)区域の1つ、フロリダ沿岸エバーグレーズで研究を進めているFourqurean氏は話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120606_1.html
研究報告:海草、森林よりも多くの炭素を貯蔵できる可能性あり