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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月11日
研究報告:米バークレー研究所、ウィルス利用の発電に成功
(バークレー国立研究所より)
米国エネルギー省管轄のローレンス・バークレー国立研究所は5月13日、機械的エネルギーを電力に変換する無害ウィルスの圧電性を利用して発電する方法を同研究所の科学者が開発した、と発表した。
今回開発されたのは、特別に遺伝子操作して作られたウィルス膜に覆われた切手大の電極を指で軽くたたくだけで機能する圧電発電装置。生体物質の圧電性を得ることで発電する技術は今回が初めて。この装置に圧力をかけると、6ナノアンペアの電流と400ミリボルトの電位が生じた。これは、配線接続した液晶ディスプレイに数字の「1」を表示するのに十分な電流で、単4電池の1/4程度に相当する電圧も得られた。
これまで圧電装置を生産するために使われてきた物質は有毒で取り扱いにくく、圧電を利用した発電技術の普及の妨げになっていたが、今回利用したウィルスは人間に無害で、数時間内に数百万個に増殖するため安定供給も見込める。遺伝子操作も簡単で、ナノ技術で求められる自己組織化の特性も持っている。
今回の開発は、ドアを閉める、階段を上がるといった日常的な動作で生じる振動から電力エネルギーを得る小型発電装置の開発につながる可能性を持っているという。
DSR指標= DSR指標とは?
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研究報告:米バークレー研究所、ウィルス利用の発電に成功