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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月22日
アマゾンを横断する幹線道路により、気候変動の影響は深刻化
(フロリダ大学より)
米国フロリダ州、ゲインズビル―米国のフロリダ大学は5月31日、南米を横断する幹線道路の舗装がもたらす影響に関する研究をウェブサイトで発表した。フロリダ大学の研究者らによるこの研究は、『Regional Environmental Change』誌に掲載されているもの。
この研究は、ほぼ6,700キロメートルにわたる大洋間横断道路沿いにあるアマゾンのコミュニティを分析したもので、気候変動との関連も含めた、道路計画の社会的、環境的、経済的影響の全体像を提供しているという。
以下は研究結果の一部である。
・幹線道路の舗装は、コミュニティの人口増加と移住を促す。これは、森林伐採や天然資源を巡る争いにつながる可能性がある。
・幹線道路の舗装により、アマゾンの熱帯雨林は火による伐採の影響をさらに受けやすくなる。これは二酸化炭素排出につながる。
・市場へのアクセスの向上により、経済は活性化するかもしれない。しかし財政的な安定は、(多くの場所で入手が難しくなっている)様々な原料をどこまで利用できるかに依存する。
森林の損失によって、将来火災が急激に生じやすくなる可能性があり、それにより(二酸化炭素排出量を増やすことで気候変動を後押しする)森林火災がドミノ式に生じるという。同時に、アマゾンで深刻化している干ばつによっても、火は森林にとってより危険なものになっているとのこと。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120622_1.html
アマゾンを横断する幹線道路により、気候変動の影響は深刻化