（英国エネルギー・気候変動省より）

英国エネルギー気候変動省は６月13日、向こう７年間で国内の洋上風力発電コストを３割以上削減できることが、業界主導の洋上風力発電コスト削減タスクフォース（Offshore Wind Cost Reduction Task Force）による最新報告書で示された、と発表した。

この報告書が示した結論は、同日に英国君主に属する不動産を管理する公益法人「クラウンエステート（Crown Estate）」による調査で示された詳細な証拠に基づくもの。報告書では、北海の石油・ガス産業がリスク軽減とコスト削減に成功した「アライアンシング(Alliancing)」等、大幅なコスト削減を実現するための具体策も提案している。

大幅なコスト削減が実現すれば、洋上風力発電で18ギガワット（英国全体の総電力需要の約２割に相当）の電力供給にかかる１メガワット時当たりのコストが、現在の140ポンドから2020年までには100ポンドに下がり、年間30億ポンド以上の削減となる。また洋上風力発電が国内の他の発電源と十分競争ができるようになるための大きな一歩前進につながる。

この報告書を受け、チャールズ・ヘンドリー英エネルギー担当大臣は「洋上風力発電は今後、多様で安心できる低炭素エネルギー構成の重要な一部になるだろう」と語っている。

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