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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月29日
研究報告:気候変動の影響を受けやすい蝶
(オレゴン州立大学より)
米国、オレゴン州コーバリス発-オレゴン州立大学は6月1日、蝶への気候変動の影響に関する最新の研究で、蝶やほかの昆虫に付随する授粉と草食性に対する影響で、他よりもかなりうまく適応するかもしれない蝶種がいることがわかったと伝えた。
『Ecological Entomology』誌で発表されたこの研究は、スペイン中央部の山岳地帯の異なる標高で蝶のライフ・サイクルにおける変化を調べたもの。
研究者らによれば、すでに年末に姿を現し、山岳地帯のより標高の高いところを飛ぶ傾向がある蝶種は、より短期の生殖期間に対処できるよう進化してきており、結果としてより長期間生息している種に比べると温暖化にうまく適応できないかもしれないという。
「昆虫や植物は、食生ピラミッドの土台であり特に重要であるが、気候変動の生態学的影響を調査する際にはあまり注目されないことが多い」とオレゴン州立大学のJavier G. Illan氏は述べた。
「私たちはすでに約1/3の蝶種が局所的に絶滅することを予測している。そのため、気候変動がどのように生存種に影響を及ぼすかを理解する必要がある」と同氏は述べている。蝶は特に気候変動に脆弱で、昆虫に関連する生態学的影響をより広い範囲で研究するためのよいモデルとなっているという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120629_1.html
研究報告:気候変動の影響を受けやすい蝶